こんにちは!毎週水曜日ブログ更新担当の埼玉営業所のダブルアールです。私がお届けするのは他の曜日とは異色的かもしれませんが、私の入社から最初の半年間までに体験したエピソードを物語です。これから交通保安員や規制保安員の仕事を初めて挑戦してみようと思う人の参考になればと思います。それでは私の物語を楽しんでくださいね。
『ダンプ、ちょうだい!』
-50歳の新人保安員の期待と不安の180日間物語-
第7回:テーパー後部と延伸
(全24回予定)
先週の記事では標識看板とテーパーについてご紹介させていただきましたが、今週はその続きです。テーパーを作り終えると、テーパー後部にあたるテーパーエンドにいくつかの照明機材を設置する必要があります。安全太郎(通称:太郎)という道路工事現場でよく見かける作業員恰好をした人形、看板、バルーン製のものなどあります。私の子どもの頃は、かなりリアルな顔つきのライフサイズの人形が回転灯を持っているのをよく見かけました。道路工事でこの太郎を見かけるたびに運転席の父親から「ほらまたいた!」と声をかけられたものです。
照明機器の設置は太郎だけではなく、安全照明灯なる円形のものを設置する必要があります。この照明機器にはメーカーによって名前が違いますが、その一例は「ひまわり」です。ひまわりのように円形になった照明機器です。私は経験上、特定した場所でしかこのテーパーエンドを作ったことがないため、高速道路の場所や一般道によっては、テーパーエンドに設置する機器の内容が変わるかもしれません。
テーパーエンドの設置が終わりますと延伸という作業に入ります。延伸というのは、工事関係車両が入る場所、工事を行う施工箇所、そして工事車両を安全に離脱させるために十分な距離を作るために、コーンを等間隔に一直線に並べていく作業です。延伸の長さは工事現場によって長短様々です。数十メートルの一般道の延伸をしたこともありますし、東名高速では6km以上の延伸を作ったことがあります。6kmの延伸にはなんと300本のコーンを使いました(笑)
延伸設置中には、細かに紹介しますと工事車両入り口や、施工箇所の起点終点に目印となるものを設置すること、車両駐車禁止エリアの表示などその他必要に応じてこれらのものも同時並行して作り上げていきます。
ここまでがおおまかな工事規制の紹介となりますが、私の紹介内容ではかなり不十分だと認識されるベテラン先輩方々がいらっしゃることと思います。どうぞ、先輩方の助け船をコメントにいただけたら幸いです。
この物語のサブタイトルには「不安」という言葉が含まれています。来週は私がこれまで感じた「不安」についてご紹介していきますね。
次回に続く…。