こんにちは!毎週水曜日ブログ更新担当の埼玉営業所のダブルアールです。私がお届けするのは他の曜日とは異色的かもしれませんが、私の入社から最初の半年間までに体験したエピソードを物語です。これから交通保安員や規制保安員の仕事を初めて挑戦してみようと思う人の参考になればと思います。それでは私の物語を楽しんでくださいね。
『ダンプ、ちょうだい!』
-50歳の新人保安員の期待と不安の180日間物語-
第18回:ダンプ、入りました!
(全24回予定)
いくつかの意識改革によって、不安と恐怖の夜間高速道路舗装工事の規制保安業務が身近なものに変わりつつあるようになりました。
ある日、この業務においてビューレン隊長より、「お前は今日、ダンプを入れるんだ」と新しい業務を任命されました。ダンプを入れる役というのは私にとっては、ハードルが高い業務でした。入社のころの不安材料の一つが工事車両の巨大さというのを以前ご紹介しております。そんな私がダンプを工事規制内にうまく入れることができるのでしょうか?
街路業務で工事車両入れを経験したことはありますが、高速道路から工事車両を入れるのは、スピードに乗って入場するケースが多いので、やり方を間違えると事故を誘発し、自らも怪我をする可能性があります。
任せられたダンプ入れですが、ビューレン隊長からご指導いただきながら、その都度修正して対応する日々が続きました。日によって工事車両、ダンプの数は違うことがあるため、「今何台入れただろうか?」と心の中でカウントし、間違えないように計らいましたが、全台数を入れているにも関わらず、自分のカウント間違いで、この後ダンプが来てしまったら大変だと思い、最初の頃はダンプ入れが終わってもしばらくその場で待機していました。さすがに今ではそんなことはないですが…(笑)
夜間高速道路舗装工事においては、私が任せられた車両入れ、ダンプ出し、起点、現場、全体を管理する役目があります。それぞれが離れて保安しているため、連絡はすべて無線で行います。そんな中で私が無線でよく耳にしていた言葉が「ダンプ、ちょうだい!」です。この言葉は、現場を担当する保安員が、ダンプ出しの担当者に呼び掛けるものです。この頃、私は自分が「ダンプ、ちょうだい!」と言える立場になれるよう成長しようと心に決めたのです。
次回に続く…