こんにちは!毎週水曜日ブログ更新担当の埼玉営業所のダブルアールです。私がお届けするのは他の曜日とは異色的かもしれませんが、私の入社から最初の半年間までに体験したエピソードを物語です。これから交通保安員や規制保安員の仕事を初めて挑戦してみようと思う人の参考になればと思います。それでは私の物語を楽しんでくださいね。
『ダンプ、ちょうだい!』
-50歳の新人保安員の期待と不安の180日間物語-
第22回: 点と点が線になる
(全24回予定)
私がワシントン所長に直訴してA班の業務に集中するようになり、しばらく経ったある日、A班のメンバー構成を見て、ビューレン隊長がその日私に新しい仕事を覚えるようにと業務途中からいつものダンプ入れから離れて、工事をしている一番奥の現場で何をやっているかポーク先輩から教えてもらうようにと言われました。普段ダンプを入れたあとは起点という施工開始場所を任されていましたが、この日はダンプを入れ終わり、現場へ向かいました。
切削された廃材をダンプに積んでいくことを繰り返し、その都度待機場所からダンプを呼ぶ担当です。そのほか、使い終わった工事車両をトレーラーやセルフと呼ばれる積み荷用の車両の入退場業務があります。ここでポーク先輩に教わったことを翌日、自分が実施することになりました。
この日は、ビューレン隊長、ジャクソン先輩のほか、私と私よりも後に入社した2名がA班で組まれていました。メンバー構成的に私がこの現場をやり切らなければなりませんでした。ビューレン隊長が私に(仕方がなかったのかもしれませんが…)期待してこの新しい役まわりを任せていただいたので、期待に応えたかったのです。
結果的にその都度部分的に修正する必要があるものにはご指導をいただき、その後改善につなげていますが、なんとか現場業務を終わらせることができました。現場業務を終え、その日事務所に向かう途中、ビューレン隊長から「現場の担当をやってみてどうだった?」と聞かれました。「これまで点と点だったものが線でつながりました」と私は答えました。これまで高速道の舗装業務は同じポジションにいることがほとんどで、施工箇所からその先を見たことがない私にとっては、なぜダンプを呼ぶのか、なぜほかの車両をよぶのか、なぜあのときの無線の内容がああだったのかという理由がわかるようになったからです。
この日、「ダンプ、ちょうだい!」とビューレン隊長には言えなかったので、『〇台目のダンプ、送ってください!』と申し上げました。
次回に続く…