こんにちは!毎週水曜日ブログ更新担当の埼玉営業所のダブルアールです。私がお届けするのは他の曜日とは異色的かもしれませんが、私の入社から最初の半年間までに体験したエピソードを物語です。これから交通保安員や規制保安員の仕事を初めて挑戦してみようと思う人の参考になればと思います。それでは私の物語を楽しんでくださいね。
『ダンプ、ちょうだい!』
-50歳の新人保安員の期待と不安の180日間物語-
第14回:地震
(全24回予定)
先週まで新潟出張のエピソードをご紹介しました。今週は新潟出張中に一度埼玉に戻ってきたときのエピソードです。
2021年10月7日、私は新潟から一度埼玉に戻ってきて、舎人ライナーの橋脚塗装工事の保安現場に入っていました。舎人ライナーは、道路の上にある高架線路であるため、橋脚のメンテナンスとして塗装する必要がります。ジャパン・プロ・スタッフは、その塗装をするための足場設置の作業員の方の保安業務を行いました。
ユニックと呼ばれるトラックから荷台の足場の資材をワイヤーで釣り上げ、高所作業車に移して作業員さんたちが足場を組んでいきます。この現場も何度も来ており、いつもの通り、規制して保安業務を行っていました。すると少し違和感ありました。なんだかダンプカーが私の横を通り過ぎたような揺れを感じたのですが、ダンプカーが私の横を通過した覚えはありません。するとその揺れは一挙に大きくなり、普通に立っていることができないくらいになり、膝をついてしまいました。そのとき、上空を見え上げると、橋脚に組んでいた足場の資材が激しく揺れていました。その資材には作業員さんが数名いらっしゃったので、とても心配になりました。
揺れが収まると安全のため、作業員さんたちは一度地上に降りてきて安全が確認されるまで待機となりました。私たち保安員も待機となりました。しばらくしてから作業復旧となったものの、数分後、施工管理さんよりその日の作業中止命令が発令され、私たちは規制を撤去し、事務所に戻りました。このとき、ヘリコプターやパトカーの音が聞こえていたのですが、帰宅してから舎人ライナーが大変なことになっていたことがわかりました。帰宅後、テレビのニュースを見ると震度5強であったこと、そしてその揺れの原因で舎人ライナーが脱線してしまったのです。あの時のヘリコプターは報道目的のものだったことがわかりました。
今思えば、上空を見上げたときにかなり揺れていた足場の資材ですが、その揺れ方はとても恐ろしいものでしたが、作業員さんたちがしっかり固定してくれていたことが証明されたものでもありました。
次回のテーマはガジェットです。
次回に続く…